イラスト練習を続けていると、「なかなか上達しない」「描きたいポーズが思い浮かばない」と感じたことはありませんか。
特に練習に最適な素材を見つけるのは意外と手間がかかり、ついマンネリ化しがちです。
しかし、目的に合った素材の選び方や効果的な活用法を知ることで、イラスト練習の質は大きく変わります。
この記事では、「イラスト練習に使える素材」の選び方から活用法、そしておすすめの素材サイトや効率的な練習方法まで徹底解説します。
あなたの表現力アップをサポートするヒントが満載ですので、ぜひ最後までご覧ください。
イラスト練習に使える素材の選び方と活用法

イラスト練習を効率的に行うには、目的や練習内容に合った素材を選び、活用することが重要です。
自分の描きたいテーマや苦手分野に合わせて、素材の種類を使い分けると成長も早くなります。
著作権を守りつつ、自分なりに楽しんで練習できる素材を見つけることが大切です。
人体ポーズ素材の選び方
人体ポーズ素材は、ダイナミックな動きやリアルなプロポーションを理解するのに役立ちます。
初心者の場合は、シンプルな立ち姿や座り姿から描き始めるとバランスを取りやすいです。
中上級者は、スポーツやアクションなど複雑な動きを含むポーズ素材を選ぶことで更なる上達が目指せます。
素材を選ぶ際は、骨格や筋肉のラインが分かりやすい写真やイラストを選ぶと構造理解に効果的です。
- 基本立ちポーズ
- 日常の動作(歩く・座る・振り返るなど)
- 表情や手足のバリエーションが豊富な素材
手や足など部分別の素材活用
手や足などパーツごとに特化した素材を活用すると、難しい部位の描き分け練習に役立ちます。
例えば、手のひらや指先の動きは複雑なので、様々な角度や仕草の素材を集めると観察力が高まります。
足の場合は、歩行やしゃがみ、足裏といった実際に自分では見づらいアングルの素材も参考になります。
部位 | おすすめ素材例 | ポイント |
---|---|---|
手 | 拳を握る、指を開く、物を持つ | 関節やシワに注目 |
足 | つま先立ち、歩行、ジャンプ | 重心や筋肉の動きをチェック |
模写用写真素材の使い方
模写は観察力や表現力を養う効果的な練習方法なので、写真素材を選ぶときは解像度が高く、細部までしっかり見えるものを選ぶと良いです。
人物だけでなく、小物や動物、風景などバリエーション豊かな素材を活用すれば幅広い表現力が身につきます。
写真素材はポーズごとに色や形、陰影などを意識しながら模写するのがコツです。
フリーの背景素材の利用方法
背景の練習には、著作権フリーの素材サイトから建物や自然、インテリアなどさまざまなジャンルを利用するのがおすすめです。
風景や室内・街並みなど一枚イラストの背景構成を練習する時には、既存の背景素材を模写したりアレンジすることで構図力も伸ばせます。
選んだ背景素材は色合いやパース、奥行きを意識して描くとオリジナリティのある背景作りに役立ちます。
素材を使った効率的な練習法
時間を有効活用しながら上達するためには、似ている素材を一度に複数並べて描いて比較したり、苦手な素材を集中して反復練習する方法が効果的です。
また、同じ素材を何度か描いてみて変化や成長を確認するのもモチベーションアップにつながります。
自分なりのテーマ「毎日◯◯を描く」と決めて、素材をピックアップしておくと習慣化しやすくなります。
著作権に注意した素材の選定
市販の書籍・有料素材は利用規約をよく確認し、個人の練習目的なら問題ない場合が多いですが、SNSやポートフォリオなどで公開する際には必ず許可を得る、または出典を明記しましょう。
フリー素材でも商用不可や改変禁止など細かく決められている場合があるため、注意事項をしっかり読んで活用することが大切です。
自作の写真や自分で撮影したものなら、著作権の心配なく安心して使えます。
初心者向けおすすめ素材ジャンル
イラスト初心者におすすめなのは、人物の全身ポーズ、表情練習用の顔写真、シンプルな動物や果物のスケッチ素材などです。
描きやすいアングルや輪郭が分かりやすいものを選ぶと、基礎力を養うのに効果的です。
またモチーフごとに以下のようなジャンルで探してみるのも良いでしょう。
- シンプルな背景(空・草原・室内)
- 日常小物(カップ・椅子・靴など)
- 表情パターンが豊富な人物写真
イラスト練習に役立つ素材サイト一覧

イラストの練習をする際には、参考になる素材サイトを活用することで効率よくスキルアップを目指せます。
人物ポーズや風景、動物などさまざまなジャンルの素材を使うことで、自分の表現の幅が広がります。
ここでは、初心者から上級者まで幅広く利用されているイラスト練習向けの素材サイトを紹介します。
Posemaniacs(ポーズマニアックス)
Posemaniacsは、人体の様々なポーズを3Dモデルで無料提供している人気の素材サイトです。
アタリがとりやすい裸の3Dモデルが360度から見られるため、人体構造やポーズの理解を深めたい方におすすめです。
タイマー機能付きのランダムポーズ表示もあるので、クロッキー練習にも最適です。
- サイト内で様々な角度やポーズを選択可能
- プロポーションの基礎練習に最適
- 無料で誰でも利用できる
Line of Action
Line of Actionは、人物・動物・手足・顔など幅広いテーマの写真素材を閲覧できる海外の練習サイトです。
英語表記ですが、直感的に操作できるため言語に不安がある方でも安心して使えます。
自動で写真を切り替えるタイマー付きのクロッキー練習機能があり、短時間で描くトレーニングにもぴったりです。
素材の種類 | 主な特徴 |
---|---|
人物 | 多様なポーズ・年齢・体型 |
動物 | リアルな四足・鳥・爬虫類など |
顔 | 表情や年齢別のバリエーション |
手足 | 様々な角度とジェスチャー |
ArtStationの写真素材
ArtStationはプロのデザイナーやイラストレーターたちが集まるコミュニティサイトです。
その中にある「ストックフォト」や「参考写真」カテゴリーには、高品質な写真素材が多く提供されています。
アートの参考用や構図の勉強、色使いの研究など多岐にわたって利用され、クオリティの高い練習ができます。
海外のクリエイターの作品や素材も多いので、独特な雰囲気や構図に触れられる点も魅力です。
Unsplash
Unsplashは無料で高解像度な写真素材をダウンロードできる人気のサイトです。
風景、動物、都市、自然、ポートレートなどジャンルが幅広く、イラストの背景やアイデア探しに役立ちます。
商用利用も許可されているため、個人利用にとどまらず作品制作時の資料として幅広く活用されています。
検索機能も充実しているので、欲しいイメージの素材がすぐに見つかります。
いらすとや
いらすとやは、日本で大人気のフリーイラスト素材サイトです。
かわいらしいタッチのイラストが特徴で、人物や動物、物品などバリエーションが非常に豊富です。
オリジナルのポーズ練習やスタイルのアレンジにピッタリで、お手本にしながら自分流のイラスト表現を身につけられます。
初心者でも気軽に素材を参考にできるので、練習のモチベーションアップにもつながります。
素材を使ったイラスト練習のコツ

イラストを上達させるためには、効果的な練習が欠かせません。
市販やインターネットで手に入る多様な練習素材を活用することで、効率的に描く力をアップできます。
自分の目的やレベルに合った素材を選び、実際の観察や体験を重ねながら取り組むことが大切です。
ここでは、模写やクロッキー、難易度ごとの素材選びについて紹介します。
模写練習への取り入れ方
模写練習の効果を高めるには、選ぶ素材の質と取り組み方がポイントです。
まずは好きなイラストや有名な作品の模写から始めると、モチベーションが保ちやすくなります。
資料や書籍、フリーのイラスト素材などを使い、じっくりと線や形を観察しましょう。
模写する際は、全体のバランスや描き手の表現方法に注目すると、新たな気づきがあります。
模写素材の例 | おすすめ度 |
---|---|
漫画のキャラクター | ★★★ |
写真素材 | ★★☆ |
イラスト専門サイトの素材 | ★★★ |
慣れてきたら、色やポーズをアレンジして応用力を養うのもおすすめです。
クロッキー練習での素材活用
クロッキーは短時間で対象を捉える練習方法です。
動きのある人物や動物、街角のシーンなど、さまざまな素材を使うことで観察力が身につきます。
インターネット上の写真やポーズ集、動画を一時停止して描くと、よりリアルな動きをイメージできるでしょう。
- 人物ポーズ素材:自由な動きや表情を練習できる
- 動物写真素材:骨格や筋肉構造の理解に役立つ
- 風景・建物素材:パースや遠近感の把握におすすめ
制限時間を決めて描くと、素早く全体を捉える力も向上します。
難易度別の素材選別方法
自分のレベルに合った素材を選ぶことで、無理なくステップアップできます。
初心者はシンプルな形や線がはっきりした素材から始めると、描きやすく続けやすいです。
例えば、アニメ風のキャラクターや単純な動物のイラストが取り組みやすいでしょう。
中級者になったら、ポーズや構図が複雑なイラスト、背景素材などに挑戦すると実力が伸びやすいです。
上級者は実写写真やプロが描いた多人数・風景イラストなど、リアルさや構成力が求められる素材に挑戦するのが効果的です。
難易度 | 素材のタイプ | ポイント |
---|---|---|
初級 | シンプルなキャラクター素材 | 基本のバランスと形を学べる |
中級 | ポーズ集・背景素材 | 構図や動き、遠近感の理解が深まる |
上級 | 写真・複雑なイラスト | 観察力や表現の幅が広がる |
自分のペースで少しずつレベルアップを目指しましょう。
イラスト練習素材の自作アイデア

イラスト練習をさらに効果的にするためには、自分だけのオリジナル素材を作るのがおすすめです。
自作素材なら自分の苦手な部分を重点的に練習できたり、表現の幅も広げやすくなります。
ここでは、初心者でも手軽に挑戦できる素材作成のアイデアを紹介します。
写真からの素材作成
身の回りのアイテムや風景、人などをスマートフォンやデジカメで撮影し、それをイラストの練習素材として活用する方法があります。
具体的には、下記の手順で進めます。
- 好きなモチーフを探して撮影する
- パソコンやタブレットに写真を取り込み、線画に起こしたり、デッサン模写をする
- 元写真を参考にしながら色塗りを練習する
自分で撮った写真を使うので著作権なども安心です。
自宅のインテリアや、普段歩いている道、公園の木々なども良い素材になります。
3Dモデルの活用
最近は、無料や有料の3Dモデルを使ってイラスト練習素材を作成する方法も一般的になっています。
3Dモデルを活用するメリットとデメリットを表にまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
様々なアングルやポーズを自由に変えられる | ソフトの操作に慣れるまで時間がかかる |
構図や光の当たり方など応用練習も可能 | 有料モデルはコストがかかることがある |
無料で使える3Dモデル配布サイトを利用したり、自分で好きなポーズを作ってデッサン練習することができます。
デジタル作画に慣れてきたらぜひ挑戦してみましょう。
自分や家族をモデルにする方法
最も身近で、オリジナリティ溢れる素材を作る方法として、自分自身や家族をモデルにするのもおすすめです。
やり方はとてもシンプルです。
- 鏡の前で自分のポーズを観察し、そのままスケッチする
- 家族や友達に頼んでポーズを取ってもらい、写真を撮影する
- 撮った写真をもとに線画や色塗りの練習をする
実際の人の動きや表情、服のしわなどが観察でき、よりリアルなイラスト制作に役立ちます。
家族とのコミュニケーションも深まるので楽しみながら続けられるでしょう。
イラスト練習素材を活用するメリット

イラスト練習素材を活用することで、初心者から上級者まで効率的にスキルアップできます。
自分では思いつかないポーズや構図にも触れられるため、マンネリ化せずに楽しく練習できるのも魅力です。
視点の幅が広がる
イラスト練習素材には多種多様な角度やポーズ、キャラクターなどが用意されています。
自分一人では想像しにくい構図に取り組むことで、発想の幅がぐんと広がります。
普段描かない表現にチャレンジすることで、観察力や想像力も鍛えられます。
- 似たようなアングルばかり描いてしまう場合も、新しい視点を得られる
- 人物以外にも動物や物体の素材で幅広い練習が可能
- 資料を活用することで独自のアレンジ表現が身につく
苦手な構図の克服
イラスト練習素材は特定の難しいシチュエーションや、苦手な角度・構図のサンプルも豊富です。
見本を見ながら描くことで、どうしてもうまくいかなかった部分の理解が深まります。
苦手ポイント | 対応素材例 | 効果 |
---|---|---|
手・指の動き | ハンドポーズ素材 | 細部のバランスが取りやすい |
身体のひねり | ポーズ集 | 立体感の理解が進む |
俯瞰・煽り構図 | アングルバリエーション素材 | 立体感・遠近感が身につく |
苦手を克服することで、作品全体のクオリティも大きく向上します。
短時間で多く描ける
練習素材にはシンプルで描きやすいものから複雑な構図までそろっているので、目的に合わせて効率よく使い分けができます。
ゼロから自分で資料を探す手間が省けるため、純粋に描く練習へ時間を使えるのが大きな利点です。
繰り返し使える素材を活用することで、短時間でも数多くの絵を描いて経験値を増やせます。
短い隙間時間にも練習がしやすく、継続的な上達が実現します。
イラスト練習素材を効果的に活用するポイント

イラスト練習素材を上手に活用することで、効率よく描写力を高めることができます。
ただ闇雲に模写するだけではなく、どのように素材を使うかを意識することが大切です。
自分の苦手な部分や、上達させたいモチーフなど目的をはっきりさせて素材を選ぶと、より効果的な練習ができます。
また、同じ素材を何度も使って違う描き方に挑戦することで、表現の幅を広げられます。
イラスト練習素材を使う際は、自分なりの課題や目標を決めて取り組むと成長を実感しやすくなるでしょう。