銀髪の塗り方に挑戦したいけれど、どうやって自然で美しい質感を表現すればいいのか悩んだことはありませんか。
ベースの色選びや影の入れ方、ハイライトの配置ひとつで仕上がりの印象が大きく変わるため、どこから手をつけていいのか迷ってしまう方も多いはずです。
この記事では、初心者から上級者まで実践できる銀髪の塗り方のコツや、思い通りの表現に仕上げるための具体的なテクニックをわかりやすく解説します。
さらに、画材の選び方や失敗しやすいポイント、印象を自在に操る色分けのアイデアまで網羅。
あなたのイラストのクオリティをぐっと高める銀髪塗り方の秘密を、一緒にマスターしていきましょう。
銀髪の塗り方をマスターする具体的な手順

銀髪を美しく塗るためには、基本的なプロセスをしっかり押さえることが大切です。
コツを知ることで、イラストやデジタルアートにおいて自然で印象的な銀髪を表現できます。
ここでは、手順ごとにわかりやすくポイントを解説します。
ベースカラーの選び方
銀髪を塗るときは、ベースカラーの選定が仕上がりの印象を大きく左右します。
真っ白ではなく、少しグレーがかった色や淡い青み、紫みがかったトーンを選ぶと自然な銀髪に見えます。
特に下記の色味がよく使われます。
色味 | イメージ | おすすめ度 |
---|---|---|
ライトグレー | スタンダードな銀髪 | ★★★★★ |
青みグレー | クールでシャープ | ★★★★☆ |
紫みグレー | ほんのり可愛らしさ | ★★★☆☆ |
そのキャラクターのイメージや雰囲気に合わせてベースカラーを選びましょう。
髪の流れを意識した下塗り
下塗りでは、髪の毛一本一本の流れを意識することが重要です。
- 髪の生え際や分け目に沿って、ブラシを滑らせる
- 色ムラをあえて残すことで、髪に動きや自然さを出す
- 根元から毛先にかけてグラデーションになるような塗り方を意識する
下塗りがきれいだとこの次の工程がぐっと楽になります。
立体感を出す影色の使い方
銀髪でも影をしっかり入れると、立体感やふんわり感が生まれます。
影色にはベースカラーよりワントーン落としたグレーや、青グレー、紫グレーを使用すると色味が沈みすぎません。
顔周りや首、髪の重なりあう部分など、影の落ちるエリアを意識して塗っていきましょう。
境目をぼかすことで柔らかい印象にもなります。
ハイライトの入れ方
ハイライトは銀髪を輝かせる一番のポイントです。
ベースカラーよりも明るい白や淡いブルーなどで、光が当たる部分に細く線や点を加えます。
ブラシのタッチを活かしてシャープに入れるとクールな印象に、ぼかして入れると柔らかで幻想的な雰囲気が出ます。
反射の方向を意識することで、より本物らしい仕上がりになります。
色味をコントロールする重ね塗り
銀髪に奥行きを出したいときは、色味の異なる淡色を透明度低めで重ね塗りすると効果的です。
例えば、グレーをベースに薄く青や紫、淡いピンクを重ねてみましょう。
重ねる色や上に乗せる順番によって印象が大きく変わるので、少しずつ調整がポイントです。
透明感を演出するテクニック
銀髪特有の透けるような質感を出すには、ハイライトの周囲をやや薄い色でなじませる方法が効果的です。
エアブラシや低不透明度のブラシを使って、光の当たる部分と影部分の境界を柔らかく溶け込ませます。
背景色に影響を受ける部分には、ほんのりとその色を加えるのもおすすめです。
このひと手間で、一気に透明感が際立ちます。
完成度を高める仕上げの工夫
最後の仕上げで全体のバランスを見直し、細い毛束や乱れ毛などを描き加えると一層リアルな銀髪になります。
コントラストや彩度を微調整しつつ、全体を統一感ある色合いに仕上げましょう。
必要に応じて特殊効果ブラシできらめきを加えたり、光の粒を散らすのもおすすめです。
小さな工夫の積み重ねが、印象深い銀髪に仕上げるポイントです。
銀髪の塗り方に最適な画材の選び方

銀髪を美しく塗るためには、使用する画材の特徴を知り、自分のイメージに合わせて選ぶことが大切です。
どの画材にも銀髪の繊細な色味や質感を表現するコツがあります。
自分の好みや描きたい絵柄に合わせて、最適な画材を選びましょう。
コピック
コピックは発色が鮮やかでグラデーション表現が得意なアルコールマーカーです。
銀髪らしい淡い色味から濃淡までをなめらかに表現しやすく、初心者でも均一な色を塗りやすいのが魅力です。
以下はコピックで銀髪を塗る際の基本的な手順です。
- 一番薄いグレーやブルー系の色で髪全体のベースを塗る
- 影になる部分を中間色ややや濃いグレーで重ねて立体感を出す
- ハイライト部分は白を残すことで銀髪のツヤを表現する
- 必要に応じて、青みや紫みの薄い色でニュアンスを加える
紙質によって発色やにじみ方が変わるため、やや厚手の高級なイラストボードやコピック専用紙を選ぶと失敗しにくくなります。
色鉛筆
色鉛筆は混色や重ね塗りがしやすく、銀髪の繊細さややわらかい雰囲気を出すのに適しています。
芯がやわらかいタイプはなじませやすく、硬めの芯なら細かい線も描きやすいです。
さまざまなブランドの色鉛筆がありますが、以下の表は初心者におすすめのブランドと特徴をまとめたものです。
ブランド名 | 特徴 |
---|---|
ファーバーカステル | 発色が良くなめらかな塗り心地 |
三菱ユニ | 細かい表現に向いている |
ホルベイン | 混色しやすく淡い色も豊富 |
銀髪は、グレー系数色+淡いブルーやパープルなどを少しずつ重ねてなじませていくのがおすすめです。
ハイライト部分には色を乗せすぎず、白い紙の色を生かすことで透明感を表現できます。
水彩
水彩は透明感と優しいグラデーションが簡単に作れるため、銀髪の柔らかさやきらめきを表現するのに最適です。
水彩紙を使用すれば発色・にじみの美しさを最大限に活かすことができます。
銀髪を水彩で塗る場合には、次のようなコツがおすすめです。
- ごく薄いグレーや青系を薄く塗って下地を作る
- 乾いた後に濃いめのグレーや紫で影を足す
- 水を多めに使ってなじませ、透明感のあるグラデーションを作る
- 白や白っぽい絵の具を使ってハイライトを加えるのも効果的
水彩独特のにじみを活かして、ふんわりとした銀髪表現にチャレンジしてみましょう。
銀髪イラストで失敗しやすいポイント

銀髪をイラストで表現する際は、他の髪色に比べて微妙な色使いや光の表現が必要です。
そのため、初心者だけでなく中級者でもつまずきやすいポイントがいくつかあります。
ここでは特に失敗しがちなポイントを紹介します。
影色の選択ミス
銀髪は淡い色合いが特徴ですが、影色の選び方を間違えると全体のバランスが崩れやすいです。
例えば、暗いグレーや黒に近い色で影をつけると、髪全体が重たく沈んでしまいます。
逆に、青みや紫みを帯びたニュアンスのある影色を用いることで、自然で透明感のある仕上がりになります。
影色 | 印象 |
---|---|
グレー系 | 沈む・重たい |
青系・紫系 | 透明感・軽やか |
影色を選ぶ際は、髪全体の調和を考えながら、彩度や明度も意識しましょう。
塗りムラの発生
銀髪は自然なグラデーションができていると美しい髪色に見えますが、塗りムラが起こると不自然さが強調されてしまいます。
特にデジタルイラストの場合、筆圧のバラつきやレイヤーの重ね方によってムラができやすくなります。
- ブラシ設定を見直してみる
- 複数の色を適度にブレンドする
- グラデーションツールを活用する
これらの対応策を取り入れることで、なめらかな塗りを実現しやすくなります。
ハイライトの過剰表現
銀髪の魅力を強調したい思いから、ハイライトをたくさん入れてしまうのも失敗の一つです。
適度なハイライトは髪のツヤや立体感を出してくれますが、過剰なハイライトは逆にベタついた印象や金属感を強めてしまいます。
ハイライトは光源の位置や髪の流れを意識して、必要最小限に抑えることがコツです。
また、白だけでなくほんのり青や紫を混ぜると、自然な輝きを演出できます。
表現別に見る銀髪のカラーバリエーション

銀髪の塗り方は、色味や雰囲気によって大きく印象が変わります。
単なるグレー一色ではなく、さまざまなカラーバリエーションを活用することで、より奥行きのある銀髪表現が可能です。
それぞれの特徴を理解して、お好みの仕上がりを目指しましょう。
シルバーグレー
シルバーグレーは、もっともスタンダードな銀髪の表現方法です。
クールで透明感のある髪色を作るためには、暗いグレーと明るいホワイトをバランスよく配置することが大切です。
以下は、シルバーグレーのグラデーションを作る際によく使われる手順です。
- ベースに薄いグレーを全体に塗る
- 影になる部分に少し青みのある濃いグレーを加える
- ハイライトとして白や銀色を細い範囲に配置
- 必要に応じて紫や水色で透明感を調整する
陰影によって立体感を演出できるので、初心者にもおすすめです。
ブルーグレー
ブルーグレーは、スタイリッシュで都会的な印象を与える銀髪のカラーバリエーションです。
青みを強調することで、よりクールで幻想的な雰囲気を表現できます。
実際の配色例を下の表で比較してみましょう。
項目 | 青みの強さ | イメージ |
---|---|---|
薄いブルーグレー | 弱い | やさしく透明感がある |
鮮やかブルーグレー | 中程度 | 知的でクールな印象 |
濃いブルーグレー | 強い | ミステリアスで近未来感がある |
塗り方としては、グレーをベースにした上で、青色を薄く重ね塗りしたり、陰影に青みをプラスするのがポイントです。
ファンタジーのキャラクターや近未来的なイメージにもよく合います。
ウォームグレー
ウォームグレーの銀髪は、やわらかく親しみやすい雰囲気を演出できるのが特徴です。
黄色やベージュ系の色味を少し足すことで、温かみのある銀髪が表現できます。
以下のようなシーンにおすすめです。
- 温厚で優しいキャラクターを描きたいとき
- ナチュラルな雰囲気を重視したい場合
- 日本らしい和風イラストに合わせたいとき
塗り方は、グレーをベースに、オレンジやベージュの薄い色を影やアクセントの部分に追加するよう意識しましょう。
ほんの少し色味を足すだけで、ガラッと全体の印象が変化します。
イラストの印象を変える銀髪の塗り分けアイデア

銀髪の塗り方は、イラスト全体の雰囲気やキャラクターのイメージを大きく左右します。
同じ「銀髪」でも、その塗り分けや表現方法によって、クールな印象や暖かさ、さらにはファンタジーの世界観までさまざまな雰囲気を演出できます。
ここでは、銀髪イラストの印象を変える3つの塗り方アイデアを紹介します。
クールな雰囲気の塗り方
クールな印象を出すためには、青みがかったグレーやシルバー系の色味を基調に塗るのがポイントです。
コントラストを強調し、明暗をしっかり分けることで、シャープで洗練された雰囲気になります。
また、ハイライトには少し青や水色を加えることで、冷たさや透明感が強調できます。
- ベースカラーに青みグレーを使用
- 影色に濃いグレーや青を少量加える
- ハイライトに白や水色を取り入れる
- 仕上げに細い光の筋を髪に描き足すとシャープな印象に
暖かみのある塗り方
優しい雰囲気や、柔らかさを出したいときは、ベースに淡いグレーにクリーム色やピンク系を混ぜた色がおすすめです。
影にはほんのり暖色を加えると、温かみのある印象になります。
ハイライトには純白よりも少しイエローがかった白を使うと、自然な柔らかさが演出できます。
パーツ | おすすめカラー | ポイント |
---|---|---|
ベース | ウォームグレー+クリーム | 温かみを演出 |
影 | ピンクグレー | やさしい立体感 |
ハイライト | アイボリー | 柔らかな光を表現 |
ファンタジー感を演出する塗り方
非現実的な魅力をもたせたい場合は、カラフルなハイライトや虹色のグラデーションを使ってみましょう。
パールやオーロラのような光沢を表現すると、神秘的で幻想的な銀髪に仕上がります。
ベースカラーはやや明るめのシルバーにし、ピンクや紫、青など複数色を部分的に加えるのがおすすめです。
仕上げにラメや光の粒を足すと、よりファンタジー感が高まります。
銀髪の塗り方で作品のクオリティを上げるコツ

ここまでで、銀髪の特徴や使用する色味、影のつけ方について詳しく解説してきました。
最後に、銀髪の塗り方をマスターして作品全体の完成度を高めるためのコツをおさらいしましょう。
銀髪は情報量が多すぎても重くなりすぎず、繊細さを意識することでキャラクターの印象が洗練されます。
色の選び方や塗り重ねのバランスを丁寧に調整し、光源や背景になじむように意識すると、自然な立体感が出せます。
今回ご紹介した基本的なポイントを押さえつつ、自分なりの表現方法を見つけることが大切です。
銀髪は一見難しく思われがちですが、正しい手順と工夫を重ねることで誰でも美しく描くことができます。
ぜひ練習を重ねて、描いたキャラクターがさらに魅力的に映える銀髪塗りに挑戦してみてください。