「自分の絵を売りたいけれど、どうすればうまく売れるのかわからない」と悩んでいませんか。
せっかく制作した大切な作品が埋もれてしまうのはもったいないですが、いざ絵を売るとなると販売方法や準備、注意点など、知っておくべきことが多くて不安になるものです。
この記事では、絵を売りたいと思うあなたのために、ネットやリアルの場での具体的な販売方法や準備ポイント、トラブルを防ぐコツなど、実践的な情報をわかりやすくお伝えします。
これから絵の販売を始めたいという方も、自分の作品をもっと広げたい方も、ぜひ参考にしてください。
絵を売りたい人が知っておくべき具体的な売り方と準備

自分の絵を売りたいと考えている方は、売り方や準備によって売れ行きやトラブルのリスクが大きく変わります。
ネット販売やリアルな場での販売、買取業者の活用など、さまざまなルートがあります。
SNSの活用やポートフォリオ作成も、絵を売る上で欠かせないポイントです。
それぞれの特徴や注意点を知り、しっかりと準備をすることが成功への第一歩となります。
ネット販売の方法
インターネットを使った絵の販売は、近年主流となっています。
代表的なのは、minne、BOOTH、BASE、メルカリ、ヤフオクといったプラットフォームの活用です。
これらのサイトに自分のショップや商品ページを作成し、絵を販売できます。
初めての方でも手軽に始められ、全国だけでなく海外からも購入者が集まることがあります。
- プラットフォームによって利用手数料・送料の設定・販売形態が異なります
- 販売する絵のジャンルや価格帯によって、向いているサービスが異なります
- 丁寧な商品説明や高画質な写真の用意が、購入率アップのカギとなります
出品後は定期的にチェックし、問い合わせ対応や在庫管理も忘れないようにしましょう。
リアルな場での販売方法
実際の場所で絵を販売する方法もあります。
代表例としては、ギャラリーでの展示販売、アートイベントやフリーマーケットへの出展、カフェや雑貨店への委託販売などがあります。
来場者と直接話せるため、購入者とのつながりが生まれやすいです。
販売場所 | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
ギャラリー | 作品を本格的に展示できる | 芸術志向の高い人 |
アートイベント | 多くの人に見てもらえる | 交流や宣伝もしたい人 |
カフェ・雑貨店 | 日常の中で販売できる | 気軽にチャレンジしたい人 |
それぞれの場に合わせた展示方法や価格設定を工夫することが重要です。
買取業者への依頼方法
自分で売るのが難しい場合や、すぐに現金化したい場合は、買取業者へ絵を依頼する方法があります。
美術品買取専門店やオークション業者が代表的です。
利用方法としては、事前に写真や作品情報を送信し、査定を受けてから店舗に持ち込む、または出張買取サービスを利用します。
買取価格は状態や作家の知名度、市場価値によって大きく変動します。
必ず複数社に相見積もりを取り、納得できる業者を選びましょう。
SNSやポートフォリオの活用法
SNSは、自分の絵を多くの人に知ってもらうための有効な手段です。
InstagramやX(旧Twitter)、Pinterestなどで自分の作品を定期的に投稿し、興味を持ってもらいましょう。
自分の世界観や最新情報を発信することで、ファンや購入希望者が増えやすくなります。
さらに、自作のポートフォリオサイトやプロフィールページを作れば、作品一覧を見やすくまとめられます。
オンライン上で名刺代わりになるので、取引先や業者へのアピールにも効果的です。
売る前に整えるポイント
絵を売る前には、状態の確認やメンテナンスが不可欠です。
汚れやキズがないか、額装が必要かチェックしましょう。
また、値段設定も重要な要素です。
自分の経験や他の作家の価格帯を参考に、無理のない範囲から設定することがコツです。
- 作品のクリーニングと補修
- 高画質な写真の撮影
- 説明文やタイトルの準備
- 梱包・発送方法の確認
- 価格調査と設定
こうした準備が、購入者からの信頼につながります。
販売トラブル回避のための注意点
絵の販売では、トラブルを未然に防ぐことがとても大切です。
ネット販売でありがちな事例として、配送中の破損や写真と現物の差異、返品トラブルなどがあります。
商品の説明はできるだけ詳細にし、実物に近い色味や質感の写真を載せましょう。
発送時は厳重な梱包を心がけ、追跡番号付きの発送方法を選ぶのがおすすめです。
また、販売前に利用するサービスの規約や手数料、キャンセルポリシーをしっかり確認しておくことも忘れないでください。
適切な対応で、楽しく安心して絵を売りましょう。
絵を売る場所ごとの特徴

絵を売りたいと考えたとき、さまざまな販売場所が存在します。
それぞれの販売場所には特徴やメリット、デメリットがありますので、自分のスタイルや作品に合わせて選びましょう。
ネットショップ
ネットショップは自分のオンラインストアを持ち、直接お客さんに絵を販売できる方法です。
ショップのデザインや価格設定、販売ルールなどを自分で自由に決められるのが最大の魅力です。
手数料が比較的低い点もポイントですが、集客や宣伝を自分で行う必要があり、開設直後は売れるまでに時間がかかることも少なくありません。
また決済や発送など全て自分で管理する必要があるため、慣れるまで手間取る場合もあります。
ハンドメイドマーケット
ハンドメイドマーケットは、MinneやCreemaなどのプラットフォームを利用する販売方法です。
手作り品やアート作品を扱う利用者が多く、作品に共感してくれるお客さんが集まりやすいのがメリットです。
- 簡単に出品できて、始めやすい
- 購入者とのやりとりもサイト内で完結するので安心
- 各プラットフォームによって販売手数料やルールが異なる
自分の作風や販売したい価格帯が、各マーケットに合っているかしっかり調べておくことが大切です。
オークション・フリマアプリ
オークションサイトやフリマアプリも、気軽に絵を売りたい方に人気の方法です。
一例として以下のような選択肢があります。
サービス名 | 特徴 | 手数料 |
---|---|---|
ヤフオク! | オークション形式で価格が上がる可能性 | 約10% |
メルカリ | 即購入でき、スマホで手軽に出品 | 10% |
オークション形式では、人気が出れば希望以上の価格で売れることもあります。
一方で、値下げ交渉やいたずら入札などのトラブルも発生しやすいため、注意点も理解しておきましょう。
画廊やギャラリー
画廊やギャラリーでは、実物を展示して販売する方法です。
直接絵を見てもらえるため、リアルでの反応や評価を得やすいという特徴があります。
プロの作家として実績を重ねやすい一方、作品選考が厳しかったり、売れた際の手数料が高い(30~50%の場合も)こともあります。
個展やグループ展などを通じて、自分の作品の価値やファンを高めていきたい方におすすめです。
イベントや展示会
アートイベントや展示会など、期間限定で開催される場でも絵を直接販売できます。
多くの来場者と直接交流できるので、作家としての魅力やストーリーも伝えやすいのが特徴です。
イベントごとに参加費や出展ルールが異なるため、事前の情報収集が欠かせません。
実際に手に取って見てもらえる体験や、他の作家との交流を楽しみながら、販売チャンスを広げることができます。
絵を高く売るためのコツ

絵を売りたいと考えたとき、少しの工夫で販売価格を大きくアップさせることができます。
高値で売るためには、作品自体の価値だけでなく、見せ方や販売戦略も重要なポイントです。
ここでは、絵を高く売るための実践的なコツをご紹介します。
作品の見せ方
作品の見せ方を工夫することで、絵の印象や購買意欲が大きく変わります。
まず、写真撮影は作品の魅力を最大限に伝えるために重要です。
自然光で撮影し、作品がはっきり見える角度から写真を撮ることを意識しましょう。
背景はシンプルにして、余計なものを写さず、絵が引き立つように工夫します。
さらに、額装することでより高級感を出すのも効果的です。
- 撮影は明るい場所で鮮明に行う
- 額装やパネルで仕上げを丁寧にする
- 作品説明文をわかりやすく丁寧に書く
- SNSなどで作品制作の過程や想いをシェアする
購入者に「この作品を部屋に飾りたい」と思ってもらえる演出を考えてみましょう。
価格設定の考え方
絵を売りたいとき、価格設定はとても悩ましいポイントです。
適正な価格をつけるためには、いくつかの要素を参考にしましょう。
判断基準 | 具体例 |
---|---|
材料費 | キャンバス・絵具・額などのコスト |
制作時間 | 1作品にかかった時間(時給換算) |
サイズ | 絵の大きさや飾りやすさ |
他作家との比較 | 似た作風や人気作家の相場観 |
最初から高すぎず、作品の人気や反応を見ながら相場を調整していくことも大切です。
また、値段に見合った魅力を伝える説明文や画像、販売実績の記載なども高値で売るためのポイントになります。
限定性や希少性の演出
「世界に一つだけ」の感覚や、入手の難しさを伝えることで、絵の価値を高めることができます。
限定性や希少性をアピールする方法にはいくつかあります。
一点ものや、限定枚数での販売、サイン入り・エディションナンバー付きなどが人気です。
また、「このテーマではもう描きません」と宣言することで、今しか手に入らない特別感が生まれます。
このように希少価値を上手に演出することで、買い手の購買意欲をぐっと高め、高値での販売につなげることができます。
おすすめの絵販売サイトとアプリ

絵を売りたいと考えたとき、便利に利用できるサイトやアプリがたくさんあります。
それぞれに特徴があり、自分のスタイルや販売したい絵のジャンルによって選ぶのがおすすめです。
ここでは人気のある主要なサービスを紹介します。
ココナラ
ココナラはイラストやデザインなどのスキルを売り買いできるプラットフォームです。
自分の得意なジャンルでオリジナルイラストの受注や販売ができます。
「アイコン描きます」や「似顔絵作成します」などのサービスを出品し、依頼が来たら納品するスタイルです。
途中で購入者とやりとりできるため、細かい要望や修正にも対応しやすい点が魅力です。
報酬の受け取りやシステム手数料の仕組みも分かりやすく、イラスト初心者からプロまで幅広く利用されています。
- スキル販売型のため初心者も始めやすい
- 依頼者とのコミュニケーションが密に行える
- イラスト以外のスキル販売も可能
minne
minneはハンドメイド作品全般のマーケットプレイスで、イラストや原画・ポストカードなどの絵作品も多数出品されています。
作品を見てもらいやすいギャラリー形式となっており、自分で価格設定や在庫管理ができます。
購入者が直接作品を選んで購入するスタイルで、気に入った人に自分の絵を届けられるのが特徴です。
販売に必要な知識も公式ガイドでサポートしてくれるため、初めてでも安心して始められます。
特徴 | おすすめポイント |
---|---|
ハンドメイド特化 | 原画やグッズも出品できる |
ギャラリー表示 | 世界観を伝えやすい |
公式サポートが充実 | 初心者も安心 |
SKIMA
SKIMAはイラストに特化したコミッション(依頼)型の販売サイトです。
オリジナル絵やアイコン、同人向けイラストの販売・受注が中心で、細かなオーダーやカスタムも対応しやすくなっています。
販売ページの作成が簡単で、SNSとの連携もスムーズに行えるため、集客も有利です。
販売手数料や登録料については事前によく確認しておくと安心です。
BASE
BASEは自分だけのネットショップを無料で簡単に開設できるサービスです。
イラストの原画、グッズ、ダウンロード商品など、さまざまな形式での販売が可能です。
ショップのデザインを好みにカスタマイズしてオリジナリティのあるお店作りができます。
販売後の管理や決済、発送手続きも簡単なので、初心者の方でも気軽に始められるのが特徴です。
メルカリ
メルカリは個人間で気軽に売買できるアプリで、多くの人が利用しています。
絵やイラストの原画、印刷物、グッズなどを自分のペースで出品できます。
幅広い年齢層・様々なジャンルのユーザーがいるため、自分の作品が新しいファンの目に留まるチャンスも多いです。
出品や発送作業もシンプルで、短時間で手軽に利用できるのも嬉しいポイントです。
絵を売る際に注意するべき法律・ルール

絵を売るときには、思わぬトラブルを防ぐために守らなければならない法律やルールがあります。
多くの場合、個人が副業や趣味で絵を販売することも増えていますが、最低限の知識はしっかりと身につけておく必要があります。
ここでは特に注意したいポイントを詳しく解説します。
著作権の扱い
絵を売る場合、著作権についての知識は必須です。
自分が描いたオリジナル作品であれば基本的に著作権は自分にありますが、既存のキャラクターや他人の絵を模写したものを販売するのは法律違反になることがあります。
著作権が関わる主な注意点は以下の通りです。
- 有名な漫画やアニメのキャラクターを許可なく販売しない
- 他人の絵や写真をトレース、模写して売らない
- 仕事として依頼された場合、契約内容によって著作権が譲渡される場合もある
- 自分の絵でもSNSや委託サイトの利用規約で著作権の取り扱いが定められていることがある
著作権を守ることで、自分自身も大切な作品を守ることができます。
販売規約・禁止事項
絵を販売するプラットフォームごとに独自の販売規約や禁止事項が定められています。
規約違反になるとアカウント停止やトラブルになる可能性があるため、必ず事前に確認しましょう。
プラットフォーム名 | 主な禁止事項 | 販売可能な作品例 |
---|---|---|
BOOTH | 著作権侵害物、アダルトコンテンツ特定条件下不可 | オリジナルイラスト、同人作品(ルール遵守) |
minne | 第三者権利侵害、公序良俗違反物 | 自作イラスト、ハンドメイドグッズ |
メルカリ | 著作権違反、成人向け、政治・宗教関連物 | 風景画、似顔絵、オリジナル作品 |
各サイトのルールに合わせて安心して取引を進めましょう。
納税・確定申告の義務
絵の販売で収入を得た場合、納税や確定申告が必要になる場合があります。
たとえば年間で20万円を超える副収入があれば、確定申告の義務が生じますので注意が必要です。
納税や確定申告を行う際のポイントをまとめます。
- 年間の売上と経費をきちんと記録しておく
- 「雑所得」または「事業所得」のどちらに該当するか確認する
- 領収書や取引履歴を保管し、必要書類を準備する
- 不明点は税務署や税理士に相談する
きちんと申告することで、安心して絵の販売活動を続けることができます。
自分の絵を売りたい気持ちを形にするために今できること

自分の絵を売りたいと思ったとき、その気持ちを大切にして一歩踏み出すことが非常に大切です。
まずは自分の絵をどこで、どんな人に届けたいのかイメージしてみましょう。
ネットやSNSが普及したことで、個人でも手軽に自分の作品を発表し、販売できる機会が増えています。
インターネットを活用することで、世界中の人々に自分の作品を見てもらうことが可能です。
また、友人や家族に見せて感想をもらうことも、絵を売るための大事なステップになります。
最初から大きな成果を求めすぎず、「まずは1枚売ってみたい」という気持ちを大切に、自分のペースで進めていきましょう。
どんな小さな行動も、将来自分の絵を多くの人に届けるための大きな一歩になります。