イラストで外国人を自然に描きたいのに、どこか不自然になってしまうと感じていませんか。
実際、外国人の描き方には骨格や顔の凹凸、特徴的なパーツなど、日本人とは異なるポイントが多く、思った以上に難しさがあります。
その悩みを解決し、リアルで魅力的な外国人イラストを描けるようになる具体的なコツや練習方法をまとめました。
初心者でも今日から実践できるテクニックから、応用した外国人風キャラクターの描き方まで、順を追って解説します。
作品の表現力を高めたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
外国人の描き方を自然に表現するコツ

外国人キャラクターを描く際は、特有の特徴や魅力を活かしつつ、誇張しすぎずリアルで自然な表現を心がけることが大切です。
日本人との違いに着目し、細かなディテールを意識することで、より説得力のあるイラストに仕上がります。
骨格の違いを捉える視点
外国人と日本人では、顔や体の骨格に明確な違いがあります。
特に欧米の方は顔の輪郭がシャープで、頬骨や顎がはっきりしています。
また、肩の位置や骨盤の幅、手足の長さにも特徴があります。
骨格の違いを意識して描くことで、キャラクターがより自然でリアルに見えるようになります。
- 顔の輪郭は直線的または角ばった印象に
- 肩幅や長い脚を強調すると外国人らしさが出る
- 首や手足の筋肉のつき方を観察する
顔の凹凸表現の描写方法
外国人の顔は、立体感が強く、凹凸がはっきりしています。
特におでこ・鼻筋・顎・頬骨の高さを明確に描くことがポイントです。
陰影のつけ方も重要で、顔の起伏や光の当たり方を意識しましょう。
横顔や斜めアングルでは、凹凸をより強く見せることで、印象的なイラストになります。
部位 | 特徴 | 描写のコツ |
---|---|---|
鼻筋 | 高く通っている | しっかり陰影をつける |
頬骨 | 張り出しがち | 輪郭線を意識しつつ描く |
顎 | 長めで四角い印象 | 角を丸めすぎないように |
目や鼻などパーツごとの特徴
外国人の目は、くぼみが深く、二重幅が広いケースが多いです。
虹彩の色も多様なので、カラフルに描くと印象的になります。
鼻は高くて鼻梁がはっきりし、小鼻も大きめの場合があります。
唇は厚みがあり、輪郭がはっきりしていることが多いです。
パーツごとの微妙な違いを描き分けることで、リアルさが増します。
肌の色と質感の描写テクニック
外国人にはさまざまな肌色がありますが、均一ではなく、頬や鼻、耳などに赤みや血色が出ることが多いです。
また、肌の質感も人によって異なります。
色を重ねたり光沢を加えたりすることで、生き生きとした肌を表現できます。
ハイライトとシャドウの使い分けを意識しましょう。
髪質や髪型の描写ポイント
欧米系の外国人は髪が細く柔らかい傾向があり、くせ毛やウェーブがある場合も多いです。
アフリカ系の方は縮れ毛やドレッドなど特徴的な髪型があります。
髪質によってツヤや束感、ボリュームの出し方も変わります。
髪型だけでなく、髪の質感も丁寧に描き分けることで、個性が引き立ちます。
典型的な描き方の誤りと改善点
外国人を描く際によくある誤りの一つは、特徴を誇張しすぎてしまうことです。
鼻や目など一部のパーツを大きく描きすぎると、違和感のあるイラストになってしまいます。
もう一つは日本人と同じバランスで描いてしまい、外国人らしさが出ないケースです。
こういった誤りを防ぐには、参考画像や写真をしっかり観察し、特徴をバランス良く取り入れることが重要です。
骨格やパーツのバランスをチェックしながら、一度描いた後で全体を見直してみるのもおすすめです。
参考にしたい外国人モデル写真の選び方

外国人の描き方をマスターするためには、まず参考となる写真選びがとても大切です。
顔立ちや骨格、表情の違いなどを正しく捉えるためには、多様なモデル写真が必要になります。
選び方のコツを押さえておくと、よりリアルで個性あふれるイラスト制作につながります。
信頼できる写真素材サイト
外国人モデルの写真を探す場合は、著作権がしっかり管理されている信頼できる素材サイトを利用しましょう。
無料サイトも多いですが、クオリティや安全性を考えると有料サイトも検討するのがおすすめです。
サイト名 | 特徴 | 料金形態 |
---|---|---|
PIXTA | 日本語対応で使いやすい | 有料 |
Unsplash | 高画質で種類豊富 | 無料 |
Pexels | 商用利用可能 | 無料 |
これらのサイトでは、人物写真のクオリティや豊富さが魅力です。
利用時には各サイトの利用規約や著作権についても確認しましょう。
表情バリエーションの探し方
外国人モデルのリアルな表情を描くには、表情のバリエーションを意識的に収集することが重要です。
「laugh」(笑顔)や「surprise」(驚き)、「angry」(怒り)など、英語で検索するとさまざまな表情写真が見つかります。
- 笑顔や泣き顔などポーズを限定して探す
- 正面だけでなく、横顔や斜めからの表情もチェックする
- モデル名やタグで多様な表情のセットを見つける
特定のサイトでは「emotion」カテゴリが用意されているため、その中から希望の表情をピンポイントで探すこともできます。
同じモデルで複数の表情がセットになっている写真集なども、練習や資料に役立ちます。
年齢層や性別による選び方
描きたいキャラクターに合わせて、外国人モデルの年齢や性別にも注目しましょう。
大人と子供、男性と女性では顔の骨格や表情の出方にも違いがあります。
理想的な写真を選ぶ基準として、次のポイントが挙げられます。
- 年齢に合った肌質やシワ、髪質を観察する
- 性別ごとの輪郭や身体のラインに注目する
- 子供モデルの場合は目や頬の丸みを見る
なるべく描きたいキャラクターのイメージに近いモデル写真を選ぶことで、イラストの完成度がぐっと上がります。
また、さまざまな年齢や性別の写真をストックしておくと、スキルアップにもつながります。
イラスト初心者向けの練習方法

外国人の特徴を捉えたイラストを描くには、日々の継続的な練習が大切です。
今回は初心者でも無理なく取り組める練習方法を紹介します。
模写のポイント
模写は観察力を身につけるための基本的な練習方法です。
まずは写真やイラスト集など、外国人の顔や体の写真を使って模写しましょう。
輪郭やパーツの配置に注目して、正確に写し取ることが大切です。
慣れてきたら、異なる国や地域の人々を描き分けることにも挑戦してみましょう。
- 顔の形(エラや頬骨の出方)に着目する
- 目・鼻・口の大きさや角度をよく観察する
- 髪質や肌の色味など、細かい特徴も意識する
模写を繰り返すことで自分の中の引き出しが増え、オリジナルイラストにも生かせます。
骨格ラフスケッチの取り入れ方
人物イラストを描くとき、骨格を意識することで自然なポーズやバランスを表現できます。
特に外国人は体格や骨格に多様性があるため、骨格の違いをしっかり観察しましょう。
簡単なラフスケッチから始めて、身体のパーツを丸や線で配置してみます。
部位 | 観察ポイント |
---|---|
頭部 | 顔の形や大きさ |
胴体 | 肩幅やウエストの位置 |
手足 | 長さや関節の角度 |
骨格を意識することで、よりリアルで個性のある人物が描けるようになります。
短時間クロッキーの活用
クロッキーとは、短時間で素早く形をとらえる練習のことです。
タイマーを使って1分や5分など制限時間を設けて描いてみましょう。
外国人モデルの写真や動画を参考に、顔や体全体の動きを捉えることを意識してください。
短時間で描くことで、必要な情報だけを選んで描く力が身につきます。
このクロッキー練習は、模写や骨格スケッチと組み合わせて行うのがおすすめです。
外国人風キャラクターを描く応用テクニック

外国人風キャラクターを魅力的に描くためには、基本的な顔立ちや体型の特徴に加えて、応用的なテクニックが大きな役割を果たします。
日本人キャラクターとの微妙な違いを表現できると、作品全体の完成度やリアリティがぐっと高まります。
これから紹介する応用テクニックを取り入れることで、より個性的で印象的な外国人風キャラクターが生まれます。
デフォルメ手法の使い分け
外国人風キャラクターを描く際は、デフォルメの仕方にも工夫が必要です。
たとえば、目や鼻の形はアジア系と大きく異なるポイントになります。
西洋人なら彫りの深さを強調し、鼻筋をはっきり描写することでリアルな印象になります。
逆に、デフォルメを強くするときは、顔の輪郭をシャープにしたり、顎をしっかり描いたりすることで、外国人っぽさが出せます。
下のリストは、主なデフォルメの使い分けポイントです。
- 目の形と大きさの調整
- 鼻筋の強調
- 唇の厚さの変化
- 輪郭のシャープさや丸みの選択
- 肌色や髪色のバリエーション
シーンやキャラクターのイメージによって、これらの要素を上手に組み合わせることがポイントです。
服装や小物のアクセント
キャラクターの印象は、服装や持たせる小物によっても大きく変化します。
外国人風のキャラを引き立てるためには、その国や地域の文化を取り入れたファッションにチャレンジするのも効果的です。
例えば、ヨーロッパ風ならトレンチコートやマフラー、アメリカンならカジュアルなデニムジャケットやTシャツが映えます。
下の表は、主な国籍別の服装や小物の例です。
国・地域 | 服装の特徴 | おすすめ小物 |
---|---|---|
アメリカ | カジュアルでラフな服装 | キャップ、スニーカー |
フランス | シックでスマートなスタイル | ベレー帽、スカーフ |
中国 | 伝統的なチャイナドレス | 扇子、刺繍バッグ |
イタリア | 高級感あるファッション | サングラス、レザーバッグ |
服装や小物でキャラクターの個性をさらに引き出しましょう。
背景で印象を演出する方法
キャラクターだけでなく、背景も外国人風の雰囲気づくりにとても重要です。
たとえば西洋の石畳の道や、おしゃれなカフェ、異国情緒溢れる建物などを背景に描くことで、キャラの魅力が倍増します。
また、風景に国旗や伝統的な模様、色彩を加える方法もおすすめです。
背景の工夫によってキャラクターの物語性が立体的になり、見る人の印象に残る作品を作りやすくなります。
実践の積み重ねで表現の幅を広げるために

ここまで外国人の描き方について基本的なポイントやコツを紹介してきましたが、実際に自分の表現力を広げていくためには日々の練習や挑戦が不可欠です。
一度に完璧に描けるようになる人はほとんどいません。
何度も描くことで自分なりの描きやすい方法やアプローチが見つかり、表現の幅も少しずつ広がっていきます。
また、自分のイラストを他の人と見比べたり、資料を集めて研究することで、新たな発見や気づきも得られるでしょう。
たとえ上手く描けないと感じても、着実に手を動かすことが大切です。
経験の蓄積が、やがて自分だけの魅力ある「外国人の描き方」につながります。
焦らず続けていくことで、自信を持って様々な人物を描けるようになります。
ぜひ日々の創作のなかで、積極的にトライし続けてみてください。