「絵を上手く書く方法が知りたい」と思ってはいても、なかなか思い通りに描けなかった経験はありませんか。
独学だけでは限界を感じたり、どの練習から始めるべきか迷ったりする方も多いはずです。
本記事では、絵を上手く書くための具体的なポイントや練習方法、キャラクターや風景イラストの描き方のコツなど幅広く解説します。
また、継続的に上達するためのコツや避けるべきNG習慣、おすすめの学習リソースも紹介。
自分に合った「絵を上手く書く方法」を見つけて、着実にスキルアップしていきましょう。
絵を上手く書く方法の実践ポイント

絵を上達させるためには、基礎練習と日々の工夫がとても大切です。
自分に足りない部分を見極め、効率よく練習を重ねていくことで、着実に絵が上手くなっていきます。
それぞれのポイントを押さえながら、楽しんで描き続けることも忘れないようにしましょう。
観察力を高める練習
絵を描く上で、物の形や色、質感をよく観察する力はとても重要です。
普段から身の回りのものをじっくり観察したり、実際に手で触れてみたりすることで観察力を鍛えられます。
写真や実物をしっかりと見て、細かい違いに気づく習慣を意識しましょう。
観察した内容を言葉でメモしたり、要素を分解して考えてみるのも効果的です。
模写による基礎の強化
模写は絵の上達に欠かせない練習法です。
優れた作品を模写することで、線の引き方や形のとらえ方など、基礎的な技術を身につけることができます。
最初は簡単なイラストから始め、慣れてきたら少しずつ難しい作品にも挑戦してみましょう。
模写を通じて自分のクセや弱点を発見しやすくなるメリットもあります。
- 好きな作家のイラストを選ぶ
- 細部をよく観察しながら描き写す
- 何度も繰り返すことで上達を実感できる
トレースによる線のコントロール
トレースは既存の線をなぞることで、線をきれいに引く練習になります。
トレースを続けることで、手の動きが安定し、なめらかで自然な線が描けるようになります。
トレースと模写は異なるので、両方組み合わせて練習すると効果的です。
トレースのメリット | 注意点 |
---|---|
線の強弱やリズムを体感できる | 元の作品をただなぞるだけで満足しない |
線のコントロール力が向上 | 練習後は自分の作品にも反映する |
イラストの構図を意識する
イラストのバランスや見せ方を考えるためには構図がとても大切です。
主役と背景の配置や、画面の中での余白の使い方など、構図を意識して描いてみましょう。
いろいろな作品を参考にして、どんな配置が魅力的か研究するのもおすすめです。
クロッキーでスピード感を身につける
クロッキーとは、短時間で対象をサッと描く練習法です。
時間を区切って何枚も描くことで、素早く全体像をつかむ力が養われます。
クロッキーを習慣にすることで、描くスピードや判断力がアップします。
苦手なパーツごとの集中的トレーニング
自分が苦手だと思うパーツに絞って練習するのも効果的です。
目や手、髪型など、細部だけを繰り返し描くことで、徐々に自信を持って描けるようになります。
部分ごとの練習を続けることで全体のクオリティアップにつながります。
人の目に触れることで客観視する
描いた絵をSNSや友人に見てもらうことで、第三者からの意見やアドバイスをもらえます。
自分ひとりだけでは気づけない改善ポイントに気づきやすくなります。
時にはフィードバックをもらいながら、客観的に自分の絵を見つめ直してみましょう。
絵を上手く書くための練習方法の種類

絵を上手く書きたいと考えたとき、効果的な練習方法を知って取り入れることがポイントです。
それぞれの練習法には特徴があり、目的やレベルに応じて組み合わせることで、確実にスキルアップが見込めます。
ここでは代表的な練習方法として、デッサン、クロッキー、トレース、模写について紹介します。
デッサン
デッサンは、物の形や立体感、明暗を正確に捉えて描く練習方法です。
光と影、遠近感などもよく観察しながら、鉛筆や木炭を使って丁寧に描写します。
デッサンを繰り返すことで観察力が高まり、目の前の物体をしっかり見極める力が養われます。
メリット | デメリット |
---|---|
基礎力がぐんと高まる | 仕上げに時間がかかりやすい |
立体感や質感表現が得意になる | 続けないと途中で挫折しやすい |
クロッキー
クロッキーは、短時間で対象物の形や動きをすばやくとらえて描く練習法です。
数分間で全体を把握する力が身につくため、人物や動物など動きのある被写体のスケッチにも活用されます。
繰り返しクロッキーを行うことで、線を引くスピードや自信も自然とアップしていきます。
- 限られた時間で描く力が身につく
- 人体や動物の動きをとらえやすくなる
- 失敗を気にせず気軽に挑戦できる
トレース
トレースは、参考となるイラストや写真の上に薄い紙を重ねて、その輪郭や線をなぞる練習です。
手や指の動かし方、線の引き方を体で覚えられるため、初心者にも取り入れやすい方法と言えます。
完成度の高い線やバランス感覚の習得に役立つ反面、自分で描くステップもあわせてチャレンジするのがおすすめです。
模写
模写は、お手本となるイラストや写真を見ながら自力でそっくりに描く方法です。
トレースと違い紙を重ねず、見たものを目と手で再現するため観察力や再現力が養われます。
好きなプロのイラストや漫画の一コマなど、多様なお手本を選んで模写することで、表現の幅やテクニックが広がります。
キャラクターを上手く書くコツ

キャラクターを上手く書くためには、いくつか大事なポイントがあります。
まず、全体のバランスを意識しながら描くことが重要です。
顔や体、各パーツの特徴をしっかりと捉えておくことで、より魅力的なキャラクターを作ることができます。
また、苦手な部分は繰り返し練習することで徐々に上達していきます。
いきなり上手く描けなくても、コツコツと続けることが大切です。
顔のアタリのとり方
顔を上手く描くには、まずアタリ(下書きのガイドライン)をしっかりと取ることがポイントです。
顔の基本的な形は丸から始めると描きやすいです。
そこから中心線を縦横に引いて、顔の向きやパーツの位置の目安にしましょう。
アタリの線を引くことで、目や鼻、口のバランスが整いやすくなります。
アタリ線の活用 | ポイント |
---|---|
縦線の中心 | 顔の正面や向きを決めるガイドになる |
横線の位置 | 目や耳の高さを揃えやすくする |
輪郭に沿った下書き | 立体感や自然な表情を出す手助けになる |
体の比率の捉え方
キャラクターの体をバランスよく描くには、全体のプロポーションを把握することが大事です。
体の比率を理解しておくと、どんなポーズにも対応しやすくなります。
- 一般的に、体の長さは頭の高さを基準にして数倍で表します(頭身)。
- 肩幅や手足の長さも、アタリや下書きでざっくり決めておくことで整いやすくなります。
- 最初はシンプルな棒人間のような線画から始め、少しずつ肉付けしていくと自然です。
- 前後の奥行きや身体のひねりも意識してみましょう。
- 鏡や写真を参考にするのも上達の近道です。
パーツごとの練習
キャラクターを上手く描くには、目や手、足などのパーツごとに練習することも大切です。
毎回キャラクター全体を描くだけでなく、細かいパーツに絞って集中して描くことで、それぞれの苦手な部分を克服しやすくなります。
特に手や目は表情や個性が出やすいので、いろいろな角度や大きさで描いてみましょう。
いくつかのパーツを反復して描くことで、少しずつ自分なりの描き方やコツが掴めるようになります。
風景イラストを上手く書くための考え方

風景イラストを上達させるためには、描く前の準備や観察力、表現技法を意識することが大切です。
基本的な考え方を身に付けることで、自然な遠近感やリアルな質感をイラストに表現できるようになります。
また、描く題材ごとの特徴や空気感を捉える工夫も重要です。
構図の取り方
構図は風景イラストの印象を大きく左右します。
まず、どこを主役にするか意識しながら、絵の中のバランスを考えましょう。
よく使われる構図には、三分割法や対角線構図などがあります。
- 三分割法:画面を縦横3分割して、分割線や交点に主役や注目ポイントを配置する方法です。
- 対角線構図:イラストの対角線上に主役や要素を並べて、奥行きやダイナミックさを演出します。
- 中心構図:主役を中央に置くことで安定感のある印象を持たせます。
これらの構図を意識することで、誰が見ても見やすい絵を描くことができます。
まずは写真や他のイラストを観察し、様々な構図を試してみましょう。
遠近感の表現
風景イラストでは奥行きや距離感を表現することが重要です。
遠近法を理解して活用することで、よりリアルな空間を表現できます。
遠近法の種類 | 特徴 | 例 |
---|---|---|
一点透視図法 | 消失点が一つで、正面から見た構図に使います。 | まっすぐな道や廊下など |
二点透視図法 | 消失点が二つあり、斜めから見た場合に適しています。 | 建物の角や街角など |
空気遠近法 | 遠くのものほど色が薄く、ぼやけて見える効果を利用します。 | 山並みや遠くの森など |
遠近感を意識することで、イラストに立体感や奥行きを持たせることができます。
練習時にはシンプルな景色から描きはじめ、消失点や奥行きを確認しながら進めましょう。
質感の描写
風景イラストを魅力的に見せるためには、自然物や人工物の質感を描き分けることも欠かせません。
例えば樹木、石、雲、水など、それぞれの質感には違いがあります。
質感を表現するポイントは次のとおりです。
- 光と影の強弱を観察する
- 筆のタッチを工夫する
- 色の濃淡やグラデーションを使い分ける
- テクスチャや模様を取り入れる
このような工夫を取り入れることで、リアリティのある風景イラストに仕上がります。
様々な素材や季節ごとの表現を観察し、描写力を磨いていきましょう。
継続して絵を上達させるコツ

絵を上手く書く方法として大切なのは、継続的に練習することです。
毎日の小さな努力が、着実な成長につながります。
それぞれのポイントを押さえて、楽しく上達を目指しましょう。
目標設定
まず、自分なりの目標を設定することが大切です。
目標があることで、毎回の練習に目的を持って取り組むことができます。
大きな目標を立てるのも良いですが、達成しやすい小さな目標をいくつか用意するとモチベーションを維持しやすくなります。
- 1日1枚スケッチを描く
- 1週間で苦手な手を10パターン描く
- 月ごとに成長記録を残す
このように具体的な行動を目標にしましょう。
描く頻度
絵を上達させるためには描く頻度が非常に重要です。
できれば毎日少しでも絵に触れることで、線の引き方や色の使い方などが自然と身につきます。
頻度 | 特徴 |
---|---|
毎日 | 上達が早く習慣もつきやすい |
週3回 | 無理なく継続しやすい |
週1回 | のんびり楽しみたい方向け |
自分に合った頻度で継続することが上達のポイントです。
日々の振り返り
毎日の練習を振り返ることも大切です。
どの部分が描きやすかったか、どこで苦労したかメモを取ると良いでしょう。
振り返りを通じて自分の弱点や伸びた点に気づきやすくなるので、次の練習に役立ちます。
また、時々過去の作品を見返してみることで、自分の成長を感じることができ、やる気も高まります。
絵を上手く書くために避けたいNG習慣

絵を上手く書くためには、日々の取り組み方や習慣がとても大切です。
うっかりやってしまいがちなNG習慣を知ることで、上達を妨げる原因を避けられます。
自己流にこだわる
自分なりのやり方にこだわり続けていると、成長が止まってしまうことがあります。
好きな描き方や手癖に頼りすぎると、気づかないうちに同じミスを繰り返してしまうことも。
時には少し立ち止まり、他の人がどんな方法で絵を描いているのか参考にすると新しい発見があります。
- プロの模写をする
- 参考書や動画で描き方を学ぶ
- 異なるジャンルの絵に挑戦する
描き始める前の準備不足
しっかり準備をせずにいきなり描き始めてしまうと、完成度が下がりやすくなります。
バランスが崩れたり、途中で迷いが出てしまうことも多いです。
簡単な構図やラフを描いてから本番に移る習慣をつけることで、余裕をもって取り組めます。
準備ありの場合 | 準備なしの場合 |
---|---|
構図・全体像が把握できる | バランスが取れず調整が大変 |
迷いが少なく時短になる | 途中で描き直しが多発する |
他人のアドバイスを受け入れない
自分だけの考えにとらわれて他人からのアドバイスを受け入れないと、気づきや成長のチャンスを逃してしまいます。
客観的な視点を取り入れると、自分では気づかなかった癖や直しポイントを見つけやすくなります。
周囲の意見を柔軟に受け入れることで、着実なレベルアップにつながります。
絵を上手く書きたい人へのおすすめの学習リソース

絵が上達したいと考えている方には、さまざまな学習リソースを活用することがとても効果的です。
書籍や動画、デジタルツールなど、それぞれのスタイルに合わせて自分にぴったりの方法を選ぶことができます。
初心者でも楽しみながら取り組めるものが多いので、気軽にチャレンジしてみましょう。
参考書籍
絵の基礎から応用までを丁寧に解説した書籍は、学びの土台をしっかり築くのに役立ちます。
以下のような本が人気です。
- 「スラスラ描ける!デッサン入門」
- 「マンガのための人物デッサン」
- 「やさしい人物画の描き方」
参考書籍では手順を順を追って学べたり、分からないところを何度も見返せたりするのが魅力です。
図解や練習問題を活用しながらステップアップしましょう。
動画講座
動画講座は実際の描き方やコツを視覚的に学べるため、初心者から上級者まで人気の高い学習方法です。
無料のものから有料講座まで、さまざまなプラットフォームで充実した内容が揃っています。
プラットフォーム | 特徴 |
---|---|
YouTube | 無料の入門動画が豊富にあり、いつでも手軽に学べます |
Udemy | 体系的な講座でスキルアップを目指す人におすすめです |
Skillshare | 実践的なワークショップ形式で学べるのが魅力です |
気に入った先生や内容を見つけて、繰り返し視聴しながらスキルを磨いていきましょう。
お絵描きアプリ
デジタルで練習したい方には、お絵描きアプリの利用がおすすめです。
スマートフォンやタブレットを使って、気軽にどこでも練習できます。
- アイビスペイント:初心者でも使いやすいインターフェースで、ブラシやレイヤー機能が豊富です
- クリスタ(CLIP STUDIO PAINT):プロの現場でも利用される機能が揃っており、多彩な表現が楽しめます
- Procreate:直感的な操作性と高性能な描画ツールが特徴です
これらのアプリは描いた作品をすぐにシェアできたり、他のユーザーのイラストも参考にできるので、モチベーションアップにもつながります。
絵を上手く書く方法を習慣化して成長につなげるには

ここまでで紹介したさまざまなコツや練習方法も、継続的に取り組むことで初めて効果があらわれてきます。
どんなに優れたテクニックも、たった一度だけの挑戦ではなかなか身につきません。
日々の生活に絵を描く時間を少しずつ取り入れることで、着実に力がつき、自信を持って描けるようになります。
最初は上手に描けなくても、諦めず楽しみながら続けてみてください。
少し前に描いた自分の絵と、今の絵を見比べてみると、きっと成長を実感できるはずです。
描き続けることが、絵を上手く書く一番の近道です。